February 11, 2009

猫の生活環境に関するチェックリスト

うちには3匹の猫がいます。猫はもともと縄張りをもって単独行動する動物のため、複数の猫と室内で生活するためにはいくつかの注意点があります。できるだけ環境を整えてあげることにより、ストレスを軽減できるはずです。

食事と水
・それぞれの猫の専用の食器があること(食事・水とも)。
・食べている時に互いに見えない位置にあること。
・食事も水も毎日取り替えてあげること。基本的に食事のおきっぱなしはデメリットのほうが多いため、ある程度時間を決めて1日数回給与し、残ったぶんは片付けるほうが好ましい。

トイレ
・猫の数と同じかそれ以上の数のトイレがあること
・使用中に他の猫から見えない位置にあること
・猫砂はそれぞれの猫で好みがある(粒の大きさ、におい、材質)ので、気に入ったものをさあしてあげることが必要。
・トイレや砂の種類を変更するとトイレを使わなくなることもあるため注意(我慢することが膀胱炎につながったりする)。変更するときはしばらく古いものと新しいものを平行して使用し、慣れたら切り替えるようにする。
・こまめに掃除する。

環境
・それぞれの猫に、他の猫からの視線をさえぎるスペースがあるとよい。猫の数と同じかそれ以上の部屋数があること(洗面所なども含む)

新しい猫を入れるには
・猫は外観からでは分からないウイルス疾患(猫エイズ/猫白血病など)を持っている場合があります。
・これらの疾患は血液検査で判断できますが、信頼できる血液検査の結果を得るためには他の猫と隔離した状態で2ヶ月以上(子猫の場合は生後4ヶ月以上)たった結果でないと確実ではありません。
・これらの疾患は他の猫との接触/喧嘩などで感染しますが、成猫の場合感染してから2ヶ月程度経過しないと血液検査で検出できないためです。
・そのため、この間は自宅の専従猫とも隔離した状態で生活しないと、気付いたらウイルス感染が広がってしまうということが起こります。気軽に他の猫を家に入れることは避ける必要があります。

これらの点をクリアできれば、猫たちのいる生活はとても楽しいものです。
一度生活環境を見回してあげてください。

August 20, 2008

陰睾

通常精巣は生後すぐに腹腔内から鼠径部にある筋肉の隙間をとおっておなかの外に脱出し、さらに移動して陰嚢に収まります。精巣は陰嚢に入って体からぶら下がった状態で少し冷やされているときちんと働くことができます。ところが、まれにこの移動がうまく行かず、精巣が陰嚢までたどり着けないことがあります。それが陰睾。停留精巣ともいいます。停留する場所により「腹腔内陰睾」と「皮下陰睾」とにわけられます。

陰睾の場合はその精巣がきちんと機能しないばかりではなく、去勢手術をしなかった場合将来的に精巣の腫瘍になる確率が10倍ほども高くなることが分かっています。またこの陰睾という状態が遺伝することも分かっており、そうしたコを繁殖に使うべきではありません。

幸いきちんとした手術をして去勢してあげれば、そのコの一生に悪影響を及ぼすことはまずありません。去勢手術は皮下に精巣がある場合はその部位を、腹腔内に精巣がある場合は超音波検査で場所を探るかそれで見つけられなければ開腹して探す。通常の去勢手術より傷が増えたり大きくなったりしてしまいますが、きちんと残されている精巣を見つけて摘出してあげることが大事。外に出ている精巣だけ手術しても全く意味がありません。

August 16, 2008

フィラリア予防が大切な理由

フィラリア予防が始まって約2ヶ月が経過し、「遅れちゃったけどこれから予防しようかな」と思っている方、「もうじき寒くなるからフィラリアの予防薬後一回くらいでやめてもいいかなぁ」なんて思っている方のために、フィラリア症予防のためのパンフレットを作成しました。以下に掲載。


「犬糸状虫症=フィラリア症」
 この病気は、蚊が感染している犬の血液を吸血する際に蚊の体内にはいり、他の犬の血液を吸血する際にその犬の体内に寄生虫が入ることで感染します。犬の体内に入った寄生虫は脱皮を繰り返しながら成長し、感染後3~4ヶ月を経て心臓付近にたどりつきます。その後感染から6~7ヶ月目には成熟して子虫を産生します。

 フィラリア予防薬はこの子虫を駆虫するお薬です。フィラリアは犬の体内に侵入して10日ほどで最初の脱皮をします。この状態の子虫に予防薬(=駆虫薬)がもっとも効果を発揮します。そのため、予防薬(=駆虫薬)の投与は「蚊に血を吸われてしばらくしてから」開始し、「蚊が血を吸わなくなってからしばらくするまで」飲ませる必要があるのです。

 蚊が血を吸う前の時期に薬を投与しても、駆虫薬としての効果を発揮することはできません。また、蚊が血を吸わなくなった後に投与しないと、最後の頃に体内に入った子虫はそのまま成長を続け、翌年春までの約半年の間に心臓にたどりついてしまいます。

 では、飲ませ始めるのが遅かった場合はどうなるのか。感染してから時間がたちすぎてからの予防薬(=駆虫薬)の投与は、すでにある程度成長してしまった子虫を駆虫することができません。この生き残った子虫はいずれ心臓にたどりついて成虫になります。投与前の検査に使用している検査キットは心臓についている成虫を見つけることはできますがそうではない生き延びている子虫を見つけることはできません。このため、投与前の検査で分かるのは「前の年に感染していないかどうか」です。投与が遅れた期間までに感染してしまっていないかどうかは来年の春になるまで分かりません。

 では、飲ませ終わる最後の一回を忘れた場合はどうなるのか。通常札幌の場合最後の一回が10月末~11月はじめになります。この最後の一回は9月はじめ~10月はじめごろに体内に入った子虫を駆除するのが目的です。この最後の一回を飲ませなかった場合、この時期に感染した子虫は体内で成長を続け、翌春までに心臓で成虫になります。最後の駆虫はその後半年間駆虫薬の投与がない時期を迎えるため、非常に重要になります。

 フィラリアの成虫は心臓の出口に寄生し、それにより心臓が悪くなり、咳が出たり、運動を嫌ったり、ひどくなると腹水が貯留して最終的には死亡します。また寄生している虫の数が多いと突然虚脱状態に陥りそのまま死亡することがあります。成虫の寿命は5~6年といわれています。

 フィラリアに感染した状態でフィラリアの予防薬(=駆虫薬)を投与すると、心臓の出口で死亡した親虫や体内の子虫が一度に死滅し、血管を流れて肺につまり「肺動脈塞栓症」を起こします。これは肺の血管がつまり、突然呼吸ができなくなり死亡するという状態です。そのため、予防薬の投与前には必ず血液検査を行い、親虫が体内にいないことを確認しておく必要があります。予防薬にも種類がいろいろあり、親虫を殺す効果の強いものと弱いものとがあります。

 実際にフィラリア感染が認められた場合(=心臓に親虫がいる場合)、フィラリアにより心臓が悪くなるより前に駆虫をする必要があります。駆虫にはいくつかの方法があります。

1.手術による成虫の摘出
全身麻酔をかけ、心臓に絡みついている虫を特殊な器具で吊り出す手術です。特殊な器具が必要です。また全身麻酔が必要です。
成虫の寄生している量が多い場合にはできるだけ早く成虫を駆除する必要があり、手術が選択されます
2.薬による成虫の駆除
成虫を駆除するお薬を投与します。駆除された成虫は血液の中を流れて肺に詰まります。このときに強い副作用が出やすいため、投薬前にその副作用を軽減するようなお薬を用いたり、投与後一ヶ月程度安静にしたりする必要があります。
3.薬による子虫の駆除(成長防止)
予防薬と同じお薬を定期的に投与し、子虫が育たないようにして親虫の寿命を待つ方法です。
親虫の寿命まで時間がかかりますが、強い副作用がおきづらいため、親虫の数が少なくて症状がないときに行われる方法です。通常の予防期間だけではなく一年を通して月一回の投与が必要になります。

 フィラリア予防薬の効果はかなり期待できるため、きちんとした予防スケジュールを守ることで防ぐことのできる病気です。感染して症状が出てしまうと治療が難しい病気でもあります。予防注射と比べると「毎月飲ませる」ことを忘れてしまうこともあるかもしれませんが、きちんと予防してあげて欲しい病気です。

June 06, 2008

子宮蓄膿症

子宮蓄膿症はその病名の通り、子宮に膿がたまる病気。
避妊手術をしていない雌のワンちゃん・ネコちゃんに起こる病気です。特に5歳を越えた雌のワンちゃんには比較的多くみられます。

よくある症状として、発情出血が一度終わったのに1~2ヶ月でまた陰部から出血する、座っていたところに血液(実際には膿)がつくなどといった分かりやすい症状から、元気がない、食欲がない、水をたくさん飲みたがるなどと行ったちょっと分かりにくい症状までいろいろあります。

「子供を生んだことがあるとならない」と思われている方が結構いるようですが全く誤解です。「子宮蓄膿症にならないように」出産させるのはナンセンスですので、それより避妊手術することをお勧めします。手術しておけばなることはありません。

実際になってしまった場合、できれば手術をして膿がたまった子宮を摘出します。
DSCN0624
普通はボールペン位の太さしかないはずの子宮に膿がたまり、相当な大きさになっています。

実際に子宮蓄膿症になってしまうと症状は全身にわたり、貧血、腎不全、敗血症、播種性血管内凝固(DIC)などが起こります。特に敗血症や播種性血管相凝固にまでなるとかなり危険で一刻を争っての治療が必要になります。原因である子宮とその中海を摘出する治療が一般的ですが、そのときの状況により麻酔のリスクが高い場合もあり、その場合は内科療法も検討して危険が少なく効果が見込める治療を考えることになります。

内科的な治療は抗生物質の投与、子宮を収縮させて内容物を排出させる、その他併発している疾患の治療が含まれます。内科治療だけで治療を終える場合と、内科治療で状態が良くなったら手術をする場合、きちんと治った時点で避妊手術をするなどと行った選択肢がありますが、内科治療が奏功しなかった場合にはより状況が悪化し、その状態で麻酔をかけなければならなくなると行ったリスクがあります。

外科的な処置では、卵巣と子宮の切除により原病巣を取り除く、子宮外に膿が漏出していれば腹腔内を洗浄して菌を洗い流して数を減らすなどと言うことが行われます。卵巣と子宮を取り除くため再発することはありません。発情もこなくなります。手術をして子宮を摘出したあとも、全身状態の改善には時間がかかります。数日の入院とその後の自宅での看護が重要になります。

命を落とすこともある怖い病気ですが、避妊手術によりほぼ100%防ぐことのできる病気です。
大切な家族が「防げる病気」で命を落とさないですむようにしたいものです。

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July 10, 2007

甲状腺腫瘍

甲状腺は頚部にある組織で、甲状腺ホルモンを作って体の恒常性を維持しています。

ネコでは中年期を過ぎると甲状腺が腫瘍化してホルモン産生量が増え「甲状腺機能亢進症」という病気を引き起こします。この腫瘍自体は良性の事が多く(アメリカのデータ:日本ではネコでも悪性のものが多いのではないかといわれている)甲状腺ホルモンが増えることにより動きが活発になり、食欲が亢進し、飲水量が増えます。そのため「元気に走り回り」「よく食べ」「よく飲む」ということになります。一般的な病気の症状である「元気がない」「食欲がない」ということにならない病気であるため、なかなか気付かれず、病院に来ないままということもあります。この病気により心臓の負担が増えて「心筋症」を起こしたり、腎臓疾患が隠されてしまったりするのですが、症状が出たころには治療が難しい・・・ということもありえます。

元気や食欲があってもだんだん痩せてきたり、飲水量が多かったり、排尿回数が以前より増えていたり・・・ということがあれば病院を受診し、ホルモン量を測定する血液検査をするのがいいでしょう。


イヌでもやはり中年期を過ぎたころに甲状腺の腫瘍が起こることがあります。イヌの場合は悪性腫瘍の確率がかなり高く(約70%)、その割りに症状がほとんど見られないことが多いとされています。腫瘍になってもホルモン産生量が増えないためです。しかし腫瘍自体が悪性のため、周囲への浸潤や肺への転移を引き起こして問題になります。頚部の甲状腺が腫大するため呼吸や食べ物の嚥下に問題が生じることが多く、咳がみられます。ある程度進行すると周囲の血管や食道を巻き込んで手術できなくなってしまいます。

イヌの甲状腺腫瘍では甲状腺自体が大きくなってくることが多いので、普段から頚部をよく触り、小さくてもしこりを見つけたら病院を受診しましょう。小さいものであれば手術での摘出が可能です。ある程度大きくなって手術が難しくなると、放射線治療や抗がん剤などを組み合わせて進行を極力遅らせて症状が出るまでの時間を作ってあげるような治療をすることになります。

April 25, 2007

門脈シャント

門脈シャントは、肝臓に流れていくはずの血液が異常な血管を流れて肝臓を迂回して流れてしまう病気。
肝臓はさまざまな働きをしていますが、そのためには体の中の血液の多くが肝臓を流れる必要があります。

どちらかというと若い犬に見られる病気で、胎児のころの血管の名残などが閉鎖せずに残るとそちらを一部の血液が流れてしまい、肝臓への血流が減ります。すると肝臓の成長が悪くなり、肝臓の重要な働きであるアンモニアや胆汁酸の分解がうまくできなくなります。程度にもよりますが、症状は発作などの神経症状で、特に食後体内でアンモニアなどがたくさん作られる時間帯に症状がよく見られます。
実際には程度の軽いコでは、初期には血液検査の異常だけだったり、なんとなく発育が悪くて小柄、時々下痢をする、食欲にむらがある・・・などの漠然とした症状だけのこともあります。その場合も成長が進み年をとるにしたがって肝臓の機能に問題が出てくることがあります。

若い段階での診断と異常な血管の閉鎖により、程度の軽いものであれば良好な経過が得られることも多いため、
できるだけ早く見つけてあげることが大切です。

当院では去勢・避妊手術の際の検査にて肝臓の機能に異常がないかどうかのチェックをさせていただいています(必須)。これらの手術の多くは生後半年~1歳くらいまでにするため、異常があれば早い段階で気づいてあげることができます。また、症状がなくても門脈シャントがあると麻酔や手術に対するリスクが高くなりますから、気づかずに手術をしてしまう・・・という危険も減らすことができます。今年に入ってから今日までにはっきりと異常な血管が確認できたコが2人いましたので、多くはありませんが全くない病気でもありません。

February 14, 2007

会陰ヘルニア

会陰ヘルニアは、肛門の横(会陰部)の筋肉に隙間ができ、そこから腹腔内臓器が脱出した状態。いわゆる脱腸。

はっきりした原因は分かっていませんが、会陰ヘルニアで病院に来る患者のほとんどは去勢していない中年(5歳くらい)過ぎの雄犬。去勢してある雄や雌はほとんど見ることはありませんが、それでもなる場合があるようです。
去勢していない雄では雄性ホルモンの影響で肛門周囲の筋肉が弱くなり、そこに前立腺肥大などの排便時にいきまなくてはならない病気が重なると、その力を筋肉が支えきれなくなって腸が脱出してしまうことが多いようです。このほか甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症などで筋肉が菲薄化しても起こります。

症状は排便時の痛み、便が出づらい、肛門横(右のほうが多いとされているが右も左も起こりえる)がポコッと腫れ、触ると便があるのが分かることがあります。いきんでいるときにそこを軽く押し込んであげると便が出たりします。腸以外には膀胱が入り込んでしまうこともあり、この場合尿が出なくなると緊急事態ですので、一刻も早く病院へ連れて行く必要があります。

治療法は弱くなったり破れたりした筋肉の隙間を埋めること。周囲の筋肉を寄せたり、別のところの筋肉をはがして持ってきたり、それでもだめなら人工的な医療器具をその穴に詰めて筋肉の足りないところを補ったりして、腸が外に出てこないように便の通り道をまっすぐにします。程度によりますが肛門が通常よりも外に押し出されてしまうくらい周りの筋肉が弱くなっている場合には、おなかの中から大腸を引っ張り、肛門の周りに力がかかり過ぎないようにする「結腸固定術」を併用することもあります。また去勢していない雄犬が会陰ヘルニアになった場合、去勢手術をしてこれ以上筋肉が弱くなったり前立腺が肥大したりしないようにしておく必要があります。
これらの手術をやっても再発率が30~60%となかなか一筋では行かないのがこの病気の大変なところ。雄性ホルモンの影響以外に病気がある場合にはそちらのコントロールをきちんとするなど、手術以外の管理も大切です。

肛門周囲の筋肉を寄せる手術ですが、この手術が必要になる場合ほとんどがもう筋肉がぺらぺらになってしまっていて、実際には引っ張ると破れちゃうような筋肉になっていることもあります。特に断尾してある犬は尾の付け根の筋肉が発達しておらず、手術がとても大変だそうです(私はやったことがありません)。またダックスフントは胴長短足で骨盤の形がほかの犬種と変わっているからか、手術がかなり大変です。
これらの犬種は早期に去勢手術をしてあげてください。病気になって手術するのも大変です・・・ホントに!!

January 10, 2007

断脚

読んで時のごとく、四肢を切除することを言います。
当然何もないのに切除することはなく、自己などで修復不能な状態であったり、悪性腫瘍で根治を目指したり、通常の治療では取り去ることのできない痛みをコントロールするために行ったりします。

人間と違い犬や猫は4本足で生活しており、痛みのある足をもともと着けずに挙上していることが多く、術後も比較的すぐに3本足での生活に慣れてくれます。むしろ手術前の痛みが続いている状態よりもずっと生活が楽になり、楽しく過ごすことができます。

決して気楽に選択できる手術ではありませんが、悪性腫瘍の場合にはこれをするかしないかでずっと予後が変わってくることもありますので、最初から「絶対しない」と決めるのではなく、状況に応じて選択を考えてあげてもいいこともあるんだと思っていてあげてください。

December 28, 2006

腎結石

腎臓の中に石ができる病気。
原因のよくわからない発熱や腹痛を起こすとされていますが、実際にはワンニャンドックなどの健康診断やほかの病気の際のレントゲン検査・超音波検査で見つかることが多い病気です。

尿中に結晶ができる「尿路結石症」の一つで、腎臓の中に結晶の塊が石のようにできてしまうというものです。
根本には細菌感染があることが多く、場合によっては腎臓からの持続的な出血などが見られることもあります。
治療は人間なら超音波破砕装置で外から壊して出すということもできますが、犬では手術をして腎臓から石を取り出します。ただ、結石があっても症状がない(またはほとんど症状が分からない)場合も多く、石が見つかっても即摘出ということにはなかなかなりません。

この病気、上記のように症状がほとんどないときは問題も少ないのですが、細菌による腎盂腎炎の原因になって体調が悪くなったり腎不全の原因になったりするばかりでなく、何らかの原因で腎臓の結石が尿管に落ちて閉塞すると水腎症や細菌性敗血症の原因となり、急激に具合が悪くなることがあります。こうなってからの対処はなかなか難しいのが現実です。

尿路結石症の原因は食生活による部分も大きいと考えられています。
本当は小さい頃から食生活を気を付けて、尿路結石ができないようにしてあげられるといいのでしょうが、実際には石が見つかってから食事の改善などを考えることになります。またどんなに食事に気を付けていてもできてしまうコもいて、定期的なレントゲン検査や超音波検査が重要になります。


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December 08, 2006

キシリトール中毒

キシリトールといえば歯によさそうなイメージですが、人間と犬では若干意味合いが変わるようです。

キシリトールで低血糖がおこる!!」
人間のキシリトール入りガムを食べた犬が低血糖で発作を起こすということがあるようです。
キシリトールは血糖値をあげない甘味料ですが、インシュリンの分泌を促進するため低血糖が生じるようです。
低血糖はひどいと発作などの神経症状を起こします。場合によっては命にかかわるので要注意。

また、「キシリトールで重大な肝障害を起こす」という発表がアメリカでありました。
8例中3例が死亡、2例が予後不良、3例が生存とのことで、かなり危険な状態だったことが分かります。

いずれにしても、キシリトールを食べることにはメリットはなさそう・・・というよりやめた方がよさそうです。

ちなみに、個体差は大きいようですがキシリトールを体重当たり0.15g摂取すると低血糖の危険があるようです。今私の目の前にあるキシリトール入りのガムは、1箱12粒で6.3gのキシリトールが入っていると書いてあります。ということは、1粒のキシリトールガムは0.5g程度のキシリトールを含んでおり、3.5kgの犬が一粒食べると低血糖の危険があるということになりますね。10kgの犬でも3粒食べれば同様の量。
キシリトールガムは犬の手に届くところに置かないほうがいいみたいですね。

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