Saturday, March 13, 2010

指先のできもの

20歳を過ぎたUちゃんという猫ちゃんが来院したのは12月のこと。
そこまでの高齢に見えないUちゃんですが、後ろ足の一本の指先が腫れてきたとのことでした。

最初はよく見ないとわからないくらいの腫れでUちゃんもそれほど気にしている様子はなく、レントゲン写真と針生検をした後経過観察をしていましたが、だんだん大きくなってきて指先の腫れが2cmくらいに達したところでさすがにぱっと見ただけで異常が分かるようになり、さらにレントゲン写真での見え方にも変化が出て来たことから、ついにご家族も手術の決断をされることになりました。

猫としては高齢なUちゃん(なんと、病院スタッフと同じ年齢だったりします!)は術前の詳細な検査の結果も手術に影響するような問題は見つからず、本日手術となりました。

手術前に毛を刈ったところ
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今回のできものは硬く、指の中の骨にまで影響が出ていたため、完全に切除するためにはこの指を犠牲にするしかありませんでした。しかし逆に言えば、幸いまだ指先だけに留まっていたため、この指を犠牲にすることで足や体を守ることができる可能性が高いといえるでしょう。

手術後の足はこのような感じ。手術直後で毛がなく、糸もついているから気持ちのいいものではないですが、それでも思ったほど違和感のあるものではないのではないでしょうか。傷がきちんと治って毛が生えてくると、言われなければ気づかない程度のものであると思います。
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術後のUちゃんは静かに点滴されていましたが、夜には元気になって帰っていきました。
傷が治るまでは足先の包帯とエリザベスカラーが必要になるのでちょっと邪魔だと思いますが、抜糸が済めば今までよりずっと生活が楽になるはず。

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Tuesday, January 19, 2010

猫の膀胱炎

今日は休み明けの火曜日。
冬なのでそれほど忙しくなることはありませんが、入院しているこの処置や検査から始まりあっという間に一日が過ぎました。暗くなるのが早いと一日がすぐに終わってしまっている感じですね。

年末から今年にかけて、膀胱炎で来院するネコちゃんがとても多い。
もともと季節の変わり目や寒い時期に起こりやすい病気なので仕方がないのですが、中には尿道が閉塞してしまって一刻を争うような状態で病院に来るコもいてひやひやします。

普段の排尿回数を把握しておき、様子がおかしければすぐ病院に連れてきてください。また環境や食事の変化に注意し、特に過去に膀胱炎になったことがあるコはどんな時になったのか、尿路結石などができやすい体質ではないのかをきちんと把握しておく必要があるでしょう。

膀胱炎の場合、当院では以下のように生活環境の改善をお願いしています。

薬物を用いた治療のほかに、次のようなことを試してみてください
・トイレを置く場所を工夫する
トイレが部屋の真ん中の目立つところにあったり、寒い廊下にあったりすると猫はトイレに行くのを我慢しがちです。暖かい場所で目立ちすぎないところにおいてあげましょう
・トイレの数を増やす・トイレを清潔にする
猫は綺麗好きで、汚れたトイレや他の猫が使ったトイレを使いたがりません。最低一日1回はトイレの掃除をしてあげてください。また複数の猫がいる場合にはトイレの数は(猫の頭数+1)が理想といわれています。
・水分を多く取らせるようにする
なかなか難しいですが、例えば食事を缶詰に変更したり、水のみの数を増やしたり、水を頻繁に新しいものに取り替えてあげたりするのも有効です
運動するとのどが渇くのは人間とおんなじです。一日数回は遊んであげるようにしましょう
肥満の猫は動きたがらず、水分を取りたがらず、膀胱炎になりやすい状況におかれています。食事の制限と適度な運動で標準体重にしてあげましょう
・トイレの砂を選ぶ
そのコそのコで好きな猫砂は違います。大きな砂が好きなコ、細かい砂が好きなコ、中にはペットシーツでするほうが好きなコもいます。使いやすい猫砂を選んであげるのがいいですね
トイレの砂を変更するとトイレに入らなくなることがあります。これがきっかけと考えられる場合は砂を元に戻してあげたほうがいいでしょう

なかなか痛みや不快感を表さない猫ちゃん。異常があればできるだけ早く気づいてあげてくださいね。

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Tuesday, January 12, 2010

猫の体調不良

お正月休みもあけ、日常生活のリズムが戻ってきた頃でしょうか。

お正月はでかけたり、人がきたり、生活リズムが乱れやすい時期。
もちろんそれは犬や猫でも同じこと。体調が崩れやすい時期です。

今日はお正月に車で出かけてから調子がわるいというネコちゃんが来院。
もう一週間くらいまともに食事が出来ていない様で、ガリガリに痩せて脱水していました。
かなり衰弱しているのでどうかと思い心配しましたが、点滴と注射をして治療を開始したら3時間くらい経過したついさっきたっぷりの排尿があり、食事も入れたら少し食べてくれました。
このまま頑張って回復してくれるといいのですが。

バタバタ忙しい時期はついつい対応が遅れがち。
異常に気づいたら早めにお連れください。

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Monday, November 09, 2009

岩盤浴

先日の学会で、犬/猫用の岩盤浴の道具を展示していました。
岩盤浴で体温を上げることで癌の治療に効果がある・・・というような器具ですね。実際に動物でのデータはまだ数えるほどしか見たことがなくあまり信憑性のあるデータはありませんが、人間ではそういった報告が活発に行われていたりします(人での方の信憑性がどの程度あるかはよくわかりませんが)。

さすがに道具だけあってびっくりするくらいの価格なのですが、メーカーさんのご厚意でお借りすることができました。簡単に言うとホットカーペットの中に特殊な鉱物が仕込んであって、遠赤外線の力で体を温めるというもの。こういうものの弱点は、人間が使うと気持ちいいのになかなか犬や猫が乗ってくれないことでしょうか。

まず自分で試してみましたが、これ、あったかいです(笑
それほど温度が高いわけではないと思いますが、じわじわ暖まります。確かに「温度が低めの岩盤浴」という感じで、しばらく乗っていると汗が出てくるほど。

せっかくなので自宅へ持って行って置いてみると・・・
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堅くんが気持ち良さそうに乗っています。
乗っている堅くんにどのくらい気持ちいいか聞いてみました。
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・・・・・・・・・・とりあえず気持ち良さそうな顔をしています。

ふと気づいたららんす郎と仲良く場所を譲り合い。

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普段こんなにくっつくことないんですけどねぇ。
それだけ気持ちいいんでしょうか。思わずこの二匹のために買おうかと思ってしまいましたが、そんな気軽に言えないくらいの値段するので思いとどまりました。
でもこれで健康に長生きできるなら・・・って、考えちゃいますよねぇ。

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Wednesday, February 11, 2009

膀胱炎の猫

寒いせいでしょうか、今月は膀胱炎や尿路閉塞のネコちゃんが多いです。

猫の膀胱炎はいろいろな原因で起こりますが、意外と生活環境によるものも多いといわれています。
例えば「尿意を我慢する」ことが膀胱炎の原因になることは人でも知られていますが、猫の場合
・トイレが玄関先の寒いところにある
・トイレが汚れている
・トイレの砂の種類が変わった
・トイレの位置が気に入らない
などといったことでも排尿を我慢してしまう事があり、これが膀胱炎の原因になることもあります。
結構繊細なんですね(猫の生活環境についてはこちらを参照)

特に雄猫では、膀胱炎による炎症産物や尿路結石などによる尿道閉塞が起こることが多く、「尿が出ない」ということがあります。トイレで必死に踏ん張るけどほとんど尿が出ないようなときは膀胱がパンパンになってしまっていることもあり、緊急を要する状態です。すぐ病院へ連れて行ってください。

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Friday, January 16, 2009

なぜネコは箱が好きなのか

札幌の中でも雪の降っている地域と降っていない地域の差があるようですね。
清田区は昨日からほとんど雪は降っていません。
除雪がないのは楽だけど、道路はつるつるに磨いたようになっています。

うちの猫たちの中でも特に堅は、箱を見るとすぐ入りたがります。
そして月は・・・他人(猫のも犬のも)のものをほしがります。
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Tuesday, December 02, 2008

猫缶

いよいよ12月になりましたね。
12月か3月までは朝の診察開始が10時からになりますのでご注意ください。

今日は休診日でした。
病院から車で10分ほど行ったところ、北広島市に入ったところに「インタービレッジ大曲」ってのができました。ホームセンターや電気屋さんなどいろいろ入って楽しそう。
一時の混雑もぼちぼち落ち着いてきているようなので,今日はちょっと行ってみました。

最近はこういうところに「犬を連れて入れる」ってところが増えましたよね。
たいていペットショップがあって、まだちゃんとワクチンの終了していない子犬などがいますので、こういうところに犬を連れて入るのは反対なのですが、今日はうちのらんす郎の訓練も兼ねて。
らんす郎、人を見ると吠える(だれで持ってわけではないのですが、まだ吠える吠えないの基準がよく理解できません・・・)ので、人が多いところへ連れて行ってちょっとずつならして行きたいと考えているのです。

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というわけで、ペット用のカートに乗せてつれて入ります。

今日わざわざここまで来たのには実は理由があります。
最近、ネコの飼い主さんに食事の話しをする際、いわゆる「猫缶」をあげる際にフードの表記に付いて気にしている人が少ないのが気になっていたので、実際販売現場がどうなっているのかを見てみようと思ったのでした。

ネコの「食事」としての猫缶は結構たくさん種類があって、どれをあげていいか迷いますよね。
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キャットフードとして一定の基準を見たし、「その缶詰と水だけできちんと食生活が成り立つ」というものには「総合栄養食」という表記がなされます。これ以外に「一般食」「おやつ」などと書かれているものには「総合栄養食と一緒に与えてください」と言った表記がされています(どれも小さく書かれています)。実際にこの棚からランダムに10個ほど選んで表記を確認してみましたが、2つだけが総合栄養食で残り8つは一般食などでした。それがごちゃ混ぜになって売られているわけです。
もちろんぱっと見た目の缶やパウチのパッケージはどれもほとんど変わりません。おいしそうに書かれています。
購入する際は表示にきちんと目を通してから購入してあげてくださいね。

※これは特にこの店舗に限ったことではなく、たいていのキャットフードを扱っているお店では同じことが起こっています。今回はたまたまこのお店になってしまいましたが、どこで購入するにしても自分の目で表示をきちんと確認しないといけないということです。

※「総合栄養食」という表記はドライフードでも、また犬用フードでも共通です。また、病院でお出ししている処方食の場合は一般のフードとは違うため、この表記がないものもあります。

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Friday, December 28, 2007

猫日記

いつも目覚まし時計がなると朝ご飯の時間だと思うのかにゃあにゃあ騒ぐ猫たち。
基本的に私が起きてすぐには食事をあげないようにしているので、ちょっとテンションはあがるもののそれほど長続きせず、すぐにおとなしくなるのですが。

たまに目覚まし時計より少し早く目が覚めると、猫たちはかなり油断しているようです。
今朝は堅はベッドの足下で寝ていました。
ダースは・・・なぜかこんなところに・・・

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堅も時々ここに入っていますが、ダースはなぜかしっぽをたらしていることが多いですねぇ。ダースのしっぽの方が太くて短いので、しっぽだけ出ていると誰だかすぐわかります。

ちなみに堅の方がしっぽが長いのですが、こういう体勢をとっていると結構胴も長いのがわかります。
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Monday, October 29, 2007

多頭飼育

既に家に犬や猫がいて、「もう一匹飼おうと思っているんですけど・・・」と相談されると、「できれば無理に増やさないほうがいいですよ」と言うようにしています。

もう一匹という理由はもちろんいろいろあるのですが、特に「なんとなく一人で寂しそうだから」とか、「留守番時間が多いから」といった理由の場合は、「もう一匹増えることでなおさら一対一で触れ合ってあげる時間が取れなくなる」ということも考えてあげてもらうようにと思うからです。

犬や猫が複数いることで楽しく生活できるという面はもちろんあるのですが、場合に寄っては折り合いがつかずに別々の部屋で生活させなければならなかったり、結局どちらかを手放すことになったりしてしまうことが少なからずあるのを見たことがあるため、必ずしも複数での生活が楽しいものではないと思うからです。

とは言うものの我が家にはネコが3匹います。ダースと堅はうちのそれぞれの連れ子。最初のうちはしょっちゅう喧嘩して堅が怪我をしていましたが、ようやくそうしたことが減ってきました。
最初に一緒にするときはそれなりに気を使って、運動できるようにキャットタワーを増やしたりしました。
堅は結構この新しいキャットタワーが好きで、よく外を見ています。
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買うと結構高いのですが、天井まで届く丈夫なものと思っていろいろネットでさがして購入しました。

これが置いてあるのと反対側には、本棚や猫用ゲージを組み合わせてもう一つキャットタワー状のものを。
こちらはダースがお気に入りで、たいていこの棚においてある寝床の中で丸まっています。
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時にはこんなところでも・・・堅はなぜかここに入りたがりません。

最近新しく月が増えてからは、月が堅にちょっかいを出すので堅はすこしいじけ気味。
ダースは最初から月を相手にしていなかったので、つきもあまりちょっかいを出しません。
堅は月と遣り合っても手加減しているようでしたが・・・先日月の顔に傷を発見!!
だれにやられたんでしょう・・・あんまりしつこいから堅が怒ったのか、それとも珍しくダースとやりあったのか・・・。

ちなみにネコを複数飼う場合、
・新しく入れるネコちゃんの健康状態、ウイルス疾患の状態を把握する
    特にウイルス疾患は子猫のうちにはわからないこともあるため、あまり気軽に新しい猫を家に入れるのは控えたほうがいいでしょう
・空間の仕切りの数を猫の数+1にする
    各々のネコが自分の縄張りを確保できるようにするため
・トイレの数を猫の数+1にする
    各々のネコが落ち着いてトイレができるように。他のネコが汚したトイレを使いたがらないコもいるため。
といったことに注意する必要があります。

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Sunday, October 14, 2007

市民公開講座

今日は午後2時から札幌市小動物獣医師会の市民公開講座が開かれます。
今年は新しい試みとして「猫」についてのお話。
今までは「犬」についての話がメインだったので、ちょっと目先が変わって面白そうです。
入場は「無料」なので、お時間のある方は是非。

できれば
「家の猫を出入り自由にして外にも出している人」や
「外の猫に餌を上げているだけでうちの猫じゃない」と考えている人
に是非聞いてほしい話です。
まあ、特に後者の方はこういう話には興味ないでしょうが・・・・・。

うちは猫ばかり3匹になってしまっているので、こういった話に興味があります。
時間があれば聞きに行きたいですが、仕事が順調に終わるかなぁ。


第18回市民公開講座
「猫の適正飼養を考える」
「動物に対する思い上がりを考える」
講師:武部正美 先生(武部獣医科病院 横浜開業)
日時:2007.10.14(日) 14:00-15:30
会場:札幌市教育文化会館4F講堂(北1西13)
主催:札幌市小動物獣医師会

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