西洋医学と東洋医学
東洋医学と西洋医学の違いは患者を診るか病気を診るか・・・だなんていう言い方もあるようですが、じゃあ西洋医学が患者を診ていないのかというとそういうわけではなく、その境界は難しい。
私が習ってきた、そして今一生懸命勉強している獣医学は西洋医学が主。獣医師にも東洋医学の分野があり、学会もあっていろいろな研究がされている。どちらも一長一短があり、どちらか一方が優れているというものでもない。
ただ、根本的な考え方が全く違うため、西洋医学になじんだ私には理解しきれない部分があるのも事実。イヌや猫に対する漢方薬の基礎や考え方、鍼灸、ツボなど色々勉強してみるが、実際に自分で納得できる形で使いこなすには至っていない。中には西洋医学的にある程度馴染みのある東洋医学もあり、納得できた部分については取り入れているものもある。
不思議なのは、「薬は使いたくないんです」という方がなぜか漢方薬ならといって飲ませていたりすること。「漢方薬は体に負担にならない」という話をされる方もいるが、漢方薬だって薬。人間用の漢方薬で問題が起こった事例もある。
要はきちんとした知識のもとで使用しているかどうかで、西洋医学の薬であってもそれは同じこと。
私たちにできるのは、診断に基づいて考えられる治療法を提示してどのような治療を行うか選んでいただくこと。
考えうる最大限効果のあるものを提示しているつもりだが、せっかく治りかけたときに中途半端にやめてしまったり、「また悪くなったからのませた」と何ヶ月も前の薬をあげたりするのは避けていただきたいとおもいます。悪くなる原因が違うものであれば、投薬によって悪化する場合もあります。
いろいろな治療を組み合わせて最大限の治療を期待するのは獣医師としての務め。
でも、病気のコの近くにいて看護できるのはご家族。
せっかくの看護で病状を悪化させないようにしてあげてくださいね。




